「股(また)の間(あいだ)からのぞくと小(ちい)さく見(み)える」日本人(にほんじん)二人(ふたり)にイグ・ノーベル賞(しょう)
独創的1)creativeでユーモアにあふれた研究2)researchに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式3)award ceremonyが22日ハーバード大学で行われ、立命館大学の東山教授4)professorと大阪大学の足立教授が「知覚5)perception賞」を受賞しました。
二人は「股のぞき効果6)effect」について研究し、前方に体を曲げて股の間から物を見た時の「見え方の違い」を実験7)experimentで証明8)証明する proveしました。
京都の天橋立では「股のぞき」で逆さまに景色を見る風習がありますが、二人は科学的にその効果を測定9)測定する measureして2006年に論文10)paperを発表しました。
二人は90人の学生に「股のぞき」をしてもらい、見える物の大きさや距離11)distanceを当てさせる実験を繰り返しました。その結果「股のぞき」をすると、物の大きさや距離を正確に把握できないことがわかりました。
次に、物が逆さまに見える「逆さメガネ」を着けた場合、「逆さメガネ着けて股のぞき」した場合、それぞれについて同様の実験を行いました。いづれも場合も「股のぞき」した体勢12)postureaでは正確な距離を把握13)把握する graspできないという結果になりました。
この実験によって、物が逆さに見えることよりも「股のぞき」の体勢をすることが人の知覚に影響を与えていることが証明されました。
東山教授は「かつて褒められる14)be praisedことがなかったですので、そんなん褒めてもらえるんやと思って驚きました。」とコメントしています。
日本人のイグ・ノーベル賞の受賞は10年連続で、合計22回目になります。
イグ・ノーベル賞を主催するマーク・エイブラハムズさんは、
「日本とイギリスからは他の国では排除される15)be excludedであろうクレイジーな研究が次々にでてきます。他人とは全く異なる発想の研究を尊重する16)respect文化があるのだと思います。これからもクレイジーな研究を続けてほしいです。」とコメントしています。
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